外貨預金のリスク

外貨預金は通貨を利用した金融商品で、日本の円と外国の通貨を交換し外貨の高い金利で預金を運用することを目的とした投資になります。

株式投資のように頻繁な売買取引などを行う必要がなく、また多くの場合は日本の銀行で取り扱いがされており、簡単に触れる事ができる事や、普通口座と連携をさせる事で積立定期預金のように、月々ごとに外貨を積み立てる事が可能なサービスの商品もあることなどから人気が広がっています。

また、日本国内だけに資産を置かず、海外に資産を分散させることによって、万が一の国内の経済危機などに対してのリスク回避の用法として、この外貨預金を利用する人たちも大勢いるのです。

このように、身近に行える外貨の投資として、多くの人たちが資産の運用を行っている外貨貯金ですが、投資である以上はリスクがあるという事も考えておく必要があります。

外貨預金は、日本の円を外国の通貨に交換して預金をするものですが、この外貨への交換という部分に、大きなリスクが潜んでいます。

為替リスクと呼ばれているもので、通貨を互いに交換する場合には、その二つの通貨の交換するためのレートに従って価値を決めて交換がされており、このレートを決めているのが外国為替市場の為替相場のレート変動になります。

外国為替市場では、世界中の国や地域で使われている通貨が取引されており、それぞれの国の経済事情や政治動向、戦争やテロ、自然災害といったものなどの影響を受けて変動していくようになっており、こうした状況が複雑に絡み合っているのです。

例えば、ヨーロッパなどで経済的な不安が広がると、ユーロなどで資産を持っていた投資家が、資産の目減りを逃れるために、安定した動きをする日本の円がその回避先として買われることになり、円高方向に為替相場が進んだりすることもあるのです。

こうした事により、為替相場の変動の如何によっては、日本円を外貨にした時の価値よりも、外貨から日本円にした価値が下がることもあります。

1ドル100円の相場で100万円を1万ドルに交換し、それを戻すときの為替レートが1ドル90円に進んでしまった場合には、90万円になって手元に戻ることになるために、外貨預金に預けていただけで10万円が失われることになるのです。

もちろん、為替相場の変動になりますので、この逆に利益が出る事もあるのですが、こうした為替リスクに常にさらされているものが外貨預金であるという事をしっかりと認識し、元本割れの可能性をもった金融商品であると理解して、資産を運用していくことが必要になるでしょう。